東京で40平米以下のマンションに住む方からの相談は、スタジオ全体の相談の中でも特に多いです。狭い部屋を広く見せるための「テクニック」はたくさんありますが、実際に効果があるものとそうでないものがあります。現場で試してきたことを、正直に書きます。

家具の高さを揃える ¶
高さの違う家具が混在すると、視線が上下に動き、部屋が雑然として見えます。ソファ・テーブル・収納の高さを70cm以下に揃えると、視線が水平に流れ、天井が高く感じられます。背の高い収納は壁一面に揃えるか、思い切って撤去するかのどちらかが、中途半端に置くより効果的です。
色の数を減らす ¶
狭い部屋で色を使いすぎると、視覚的な情報量が増えて狭く感じます。壁・床・大きな家具の色を3色以内に抑えることを基本にしています。アクセントカラーは小物や植物で加えると、変えやすく飽きにくいです。白一色にする必要はありませんが、色の数を意識するだけで部屋の印象は変わります。
鏡の使い方 ¶
鏡は空間を広く見せる効果がありますが、置き方を間違えると逆効果になります。効果的なのは、窓の向かいに置いて外光を反射させること。ドアの向かいに置くと、入ったときに奥行きが感じられます。小さな鏡を複数置くより、大きな鏡を一枚置く方が効果的です。
床を見せる面積を増やす ¶
床が見える面積が多いほど、部屋は広く感じます。家具の脚が見えるデザインを選ぶと、床が連続して見えるため広く感じます。ラグを敷く場合は、家具の脚がラグの上に乗るサイズを選ぶと、空間がまとまって見えます。床に直接置く収納は、できるだけ壁際に集めることを勧めています。
狭い部屋でも、変えられることは思ったより多いです。これまでの作品集もあわせてご覧ください。